【阿部 将人】(あべ・まさと)
1987年生まれ。
ゴルフステーション新宿所属。
USGFTティーチングプロ(レベルIII)。
身長157cm・体重65Kgのコンパクトなボディながらエースドライバーでの飛距離は290~300ヤード(本人曰く「叩けばもっと行く」)を誇る。
撮影●天野憲二 構成●村木俊昭 レイアウト●C・S・J 取材協力●ゴルフステーション新宿
【阿部 将人】(あべ・まさと)
1987年生まれ。
ゴルフステーション新宿所属。
USGFTティーチングプロ(レベルIII)。
身長157cm・体重65Kgのコンパクトなボディながらエースドライバーでの飛距離は290~300ヤード(本人曰く「叩けばもっと行く」)を誇る。
撮影●天野憲二 構成●村木俊昭 レイアウト●C・S・J 取材協力●ゴルフステーション新宿
「もう年だから・・・」「このカラダじゃ無理・・・」と、年齢や体格を理由に飛距離を諦めているアナタ。身長157cmと小柄ながら飛距離300ヤードを誇るティーチングプロが、3つのぶっ飛びポイントを教えてくれた。
そのポイントとは
「フックグリップ」「シャットフェース」「アップライト」だ!!
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シニア・女性・小柄だってもっと飛ばせる!身長157cmで飛距離300yのコツを伝授
≪ 第1回 ≫
インパクで一番力が入る形状をアドレスから作っておく!
飛距離に悩んでいるアマチュアの多くはスライサーです。インパクトでフェースが開くため、ボールがつかまらない。サイドスピンが多く、高く上がる右へのこすり球になります。フェースが開く原因のひとつはヘッドの大型化にあり、慣性モーメントが大きくフェースの開閉がしにくい反面、一度開くとなかなか閉じてくれません。
もうひとつがグリップ。飛ばそうとすると、ダウンからインパクトにかけて、指の中でも一番力を入れやすい親指を目標方向に押す(=親指が自分から見て右を向く)動きが本能的に出やすいのです。
左手親指をグリップの上に乗せて握るグリップだと、インパクトで親指が右を向けば、フェースも右を向く(=開く)。これがスライスにつながります。インパクトでフェースをスクェアに戻すには、最初から親指を右に向けて握るフックグリップにすればいい。そうすればフェースは開かず、再現性の高いインパクトを迎えられます。
具体的には、握り方は、フェースをスクェアではなく、斜め左45度くらい向く(被せる)ようにクラブを持ち、左手親指を上に乗せます。次に、左腕を内旋させて(内側にひねって)フェースをスクェアに合わせる。そして、右手をグリップします。
構えてみると、左腕に緊張感を覚えると思います。これが、腕が伸びた美しいトップにつながります。
コックを使えばテークバックでフェースが開かない!!
せっかくフェースが開かないフックグリップで握っても、テークバックで体を回そうとすると、軸がブレたり腕が振り遅れたりして、インパクトでフェースが開く可能性があります。そこで、テークバックの始動を覚えるドリルを紹介します。ポイントは、軸をブラさずにコックだけ使うこと。テークバックで親指を立て、ダウンではコックをほどくように下ろすだけと、非常にシンプルです。
余計な動きが出ないので、ミスヒットになりにくい。実践のラウンドでもクリーンに球を拾いやすく、グリーン周りのアプローチで重宝します。
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≪ 第2回 ≫
「シャットフェース」&「アップライト」軌道でフェースを開かず上げる!
前回は、フックグリップで握り、テークバックは親指を立てるようにコックすることをお伝えしました。
フェースローテーションを使うと、大型ヘッドはフェースの開閉をしにくいため、開いたフェースがインパクトで戻りきらず、スライスになってしまします。コックを使うと、フェースは常にボールを向いたまま(シャットフェース)クラブが上がっていくのです。
コックを使い、ヘッドをシャフトが地面と水平になるくらいまで上げたら、グリップをそのまま真上に高く上げます。アップライトに上げれば、フェースは開きません。トップでフェースが真上を向いているのがその証拠です。
アップライトに上げるもうひとつのメリットは、スウィングアークを大きくできること。トップでクラブを高い位置に上げれば、ダウンスウィングでより重力を使えるため、ボールにぶつかるおアワーが増幅します。
グリップを真上に高く上げていくといっても、写真を見ればわかるように、実際には体はねじられています。高く上げることで結果的に方が深く入り、捻転ができています。
コックをリリースし、肩幅方向に振り抜く!!
ダウンスイングで意識するのは、コックをリリースすることだけ。あとは重力によってクラブが下りてきます。非常にシンプルなスウィングなので、再現性も高いのです。
ただし、まっすぐ飛ばしたいからと、クラブヘッドを目標方向に押し出そうとしないこと。これでは右にプッシュアウトしてしまいます。左耳、左肩のほうに振り抜きましょう。
スウィング軌道はアウトサイドインになりますが、アマチュアに多いアウトサイドインとは別物です。アマチュアは、テークバックで開いたフェースが戻らずに開いてインパクトするのに対し、このスウィングではフェースが開きません。
それまでの高い“こすり球”から、曲がり幅が安定した中弾道フェードに変化。そうすれば、不安なくもっと振れるようになり、ヘッドスピードも上がります。また、サイドスピンだけではなくバックスピンも減るので、飛距離200ヤードの方ならランも含めて220ヤードは期待できるでしょう。さらに、アッパーブロー軌道にはならないため、アイアンショットも上達します。
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≪ 第3回 ≫
3回にわたってお送りしました、阿部将人ティーチングプロによるレッスン。
「フックグリップ」「シャットフェース」「アップライト」から生まれる球筋は中弾道フェードなのだが、最終回は応用編として、左右・高低の打ち分けを伝授しよう。
ボールの高低の打ち分けでは、ティの高さやボールの位置は変えません。違和感が生じ、スウィングがおかしくなるからです。
ではどうするかというと、アドレスで頭のポジションを動かすだけ。ノーマルのスウィングでは上半身を軽く右に傾けますが、高いボールを打ちたい場合は頭が右ヒザの上、低い球なら頭が左ヒザの上に来るように構えましょう。あとはそのままスウィングすれがOKです。
ただし、ポイントはカカト体重にならないこと。スウィング中に体が動きやすく、さまざまなミスの原因になります。
アドレスでは、いつも以上に拇指丘に体重をかけることを意識します。足元に落ちているものを拾うときの体重配分、と言えば分かりやすいと思います。