「ELYTE」のユーティリティにおいても、高次元のスピードと寛容性を同時に実現するべく、コントロールポイントが増加したAi 10x FACEを搭載していますが、もう1つ注力された点として、それぞれのプレーヤーに合った弾道へと調整できる機能が追加されたことを挙げることができます。
まず、ソール後方のトウ・ヒールには異なる重さの台形型のウェイトを装着。
これはツアープレーヤーからの意見を取り入れて採用されたもので、2つのウェイトを入れ替えることにより、左右約12ヤードの範囲で球筋の変更が可能となっています。
なお、シリーズの3機種のうち、「ELYTE MAX FASTユーティリティ」では、他の2モデルで新規に導入されたニューオプティフィット4と呼ばれるアジャスタブルホーゼルは採用せず、軽量化を重視して接着型ホーゼルをチョイス。
フィニッシュまで気持ち良く振り切れることで生まれる高いヘッドスピードとボールスピードにより、やさしく大きな放物線を描いていくことができるタイプとなっています。
アイアンに近い精度をもたらすAi 10x FACE
Ai 10x FACEは、「ELYTE」のユーティリティでも採用されています。前作で完全にはできていなかった、AIによるフェース設計の微細な部分までの再現が、ソフトウェアの能力を高めたことで可能となり、コントロールポイント(フェース上にある、最適な弾道に補正する場所)の数を増加。前作以上の飛距離性能、方向性、狭い着弾範囲、ミスヒットへの強さを実現しています。
ツアーの要望を受けて搭載された2つのウェイト
ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの間を繋ぐ位置づけで、アイアンでは安定して出せない飛距離を、高い精度で実現できるように助けてくれるカテゴリーです。「ELYTE」のユーティリティでは、その特徴を考慮し、より個々のプレーヤーが自信を持って打っていけるよう、フィッティングの幅を広げました。その1つが、ソール後方のトウとヒールに設置された台形型のウェイトです。とくにアメリカのLPGAプレーヤーから、「もっとユーティリティの弾道を調整できるようにしてほしい」という声があったことで採用されたもので、トウとヒールのウェイトを入れ替えることにより、左右約12ヤードの幅で球筋を変えることができます。
接着型ホーゼルで軽量化し、シャープなスイングを可能に
シリーズのなかで、もっとも軽量なモデルとなっているのが、「ELYTE MAX FASTユーティリティ」です。軽量化の主な要因には、ELYTEユーティリティ、ELYTE Xユーティリティに採用されたニューオプティフィット4と呼ばれるアジャスタブルホーゼルではなく、接着型ホーゼルとしていることが挙げられます。結果、しっかりと振り切れることにより生み出される高いヘッドスピード、ボールスピードで、大きく飛ばしていくことができるモデルとなっています。
ELYTE Xユーティリティよりもシャローなフェース
「ELYTE MAX FASTユーティリティ」の構えたときの見た目は、ELYTE Xユーティリティと似ています。フェースのトウからヒールまでの距離と、フェース面からヘッド後端までの距離が長い、安心感のある大きめのサイズで、この形状により高弾道を打っていきやすい特性も持ち合わせています。一方で、フェース面はELYTE Xユーティリティよりもシャロー化。ボールを簡単に拾っていけるイメージをプレーヤーにもたらすようにもなっています。ウェイトは、前述のようにソール後方のトウとヒールに2カ所、搭載されており、初期設定ではトウが約13g、ヒールが約3gです。
カタログで表示する数値は設計値です。実測値が設計値と若干異なる場合がありますのでご了承ください。
インチ・ミリ換算は、1インチ=約25.4mmです。