ボールスピードの減少は、劇的に少ない!パッティングにおいて問題となることの1つが、オフセンターヒットした際にボールスピードが落ちてしまうことです。打点がトウやヒールに1cmずれることで、ボールスピードは約20%ダウンするというデータも存在し、10mのパットを例にすると、2mショートするということになります。オデッセイでは、この課題を解決するべく、キャロウェイのフェーステクノロジーですでに大きな実績を挙げているAI設計を新たに導入。打点が1cmずれても、ボールスピードの減少を約5%(10mで50cm)に抑えるインサートを開発し、ニューモデル「Ai-ONE MILLEDパター」を完成させました。
テストを続けるなかで導き出された6-4チタン「Ai-ONE MILLEDパター」に搭載されたインサートは、6-4チタンで製作されています。このインサートの背面には、AIの設計による複雑な隆起が形成されており、この隆起によって、オフセンターヒットであってもボールスピードを大きく損なうことはありません。
隆起の効果を加えると、TRI-HOT 5Kパター並の慣性モーメントブロンズゴールドカラーを纏ったAIインサートは、ステンレススチール製のボディに搭載されており、仕上げは濃紺のPVDとなっています。このボディには、ソール前方のトウ・ヒールにそれぞれ約10gずつのウェイトを設置していることに加え、ヘッド内部のトウ・ヒールにもそれぞれ最大約20g(ヘッドタイプにより数値が異なります)ずつのタングステンが搭載されています。これらの処理により、「Ai-ONE MILLEDパター」は、TRI-HOT 5Kパターに迫るほどの高慣性モーメントを実現。
8つのモデルの名前には、素材を表す「T」をプラス「Ai-ONE MILLEDパター」のラインアップは、全部で4種類。ブレードの「ONE T」「TWO T」、マレットの「THREE T S」「SIX T」、ツノ型のヘッドにダブルベントネックの「SEVEN T DB」、ツノ型のヘッドにクランクホーゼルの「SEVEN T CH」、大型マレットの「EIGHT T S」「ELEVEN T」という顔ぶれとなっています。なお、名称についている「T」は、チタン(Titanium)のTを表しています。
新たに開発された、スチール製の「STROKE LAB 90シャフト」オデッセイ独自のSTROKE LABシャフトも、一新されました。従来のタイプは、スチールとカーボンの複合シャフトでしたが、ツアープレーヤーからは、「やはり、スチールのシャフトがいい」という声が出ていた一方、「でも、STROKE LABシャフトの安定感も欲しい」というフィードバックがありました。新しい「STROKE LAB 90シャフト」では、スチールで90g台の軽量さを実現しつつ、バット部を従来のSTROKE LABシャフトと同じ太さにしたことで、トルクを低減。ストローク中のシャフトの無駄な動きを防ぎます。また、手元側のシャフト内部には、カウンターウェイトも搭載しており、ストローク時のパター全体の慣性モーメントが高められています。