プロのフィードバックで改良を重ね、約19カ月で完成したフォルム
「OPUS ウィメンズ ウェッジ」のヘッド形状は、OPUSウェッジと基本的に同じです。このシリーズの開発において、ヘッド形状はもっとも力が入れられた部分で、約19カ月前に試作がスタート。数多くのフィードバックをツアープレーヤーから受けながら、何度も改良を重ねていき、最終的に6番目につくられた形状が採用されることとなりました。大きな特徴の1つはリーディングエッジで、ストレートすぎず、丸みもありすぎない、程良いものになっています。ストレートなリーディングエッジは、フェースを開いたときなどにまったく違う方向を向いているように見える一方、丸みが強すぎると、今度はターゲットに対して真っすぐに向けることが難しいという意見もあり、それらを考慮してつくられた形状です。全体的には、トップブレードのヒール側が低すぎず高すぎないティアドロップ型で、ネックからフェース面に繋がっていく部分も、非常に滑らかですっきりとした曲面になっているため、まったく違和感なく、すんなりと構えられるヘッドになっていると言えます。
鋭い角を維持しつつ、溝を2本増やしたことで性能が大幅アップ
アップデートされた溝も、注目すべきポイントです。溝の角は従来と同じく、キャロウェイ独自の37Vという非常に鋭いものとなっている一方、今回は溝の幅が狭くされています。これにより、定められている溝のルールに反することなく、従来よりも溝を2本増加させることができ、結果として、とくにラフや濡れた芝からのショット、アプローチにおいてスピン量が大幅に増加しました。同時に、ボールはより低めに飛び出すようになり、これまで以上にターゲットを狙っていきやすくなっています。
フェース面の処理やマイクロフィーチャーもスピンの増大に貢献
フェース面では、JAWS FORGEDウェッジでツアープレーヤーからも好評だったブラスト処理(溝がある範囲に、光の反射の抑制などを目的として施される表面処理)が引き継がれています。粗さがグレードアップしたもので、よりしっかりとボールを捉えてくれます。また従来と同じく、溝と溝の間にはマイクロフィーチャーも設置。斜めに小さな凸部が形成されているもので、とくにフェースを開いて高い球を打っていく場面などにおいて、スピン量の増加に貢献します。
キャロウェイのロゴやロフト/バンス表示もホワイトに
「OPUS ウィメンズ ウェッジ」とOPUSウェッジの違いは、まず外観に見つけることができます。OPUSウェッジではバックフェースに入れられているライン、キャロウェイのロゴ、ロフト/バンス表示がブラックカラーとなっていましたが、「OPUS ウィメンズ ウェッジ」ではホワイトが採用されています。また、スペックにおいては女性ゴルファーに合うよう、すべての番手でクラブ長さを1インチ短く設定しています。
JAWS RAWウィメンズ ウェッジと同モデルのシャフトとグリップ
「OPUS ウィメンズ ウェッジ」に装着されているシャフトとグリップは、ELDIO 40 for Callaway(1フレックスでL相当のもの)とIOMIC STICKY LDY(ピンク/ピンク)です。好評だった前作のJAWS RAW ウィメンズ ウェッジと同じモデルのため、スムーズにスイッチすることが可能です。ヘッド仕上げはクロムで、ロフトは50度から58度まで2度刻みで4種類。ソール形状には、アイアンと同様のスタンダードなSグラインドと、芝の上を滑ってダフりのミスを防止してくれる幅広のWグラインドを、すべてのロフトで用意しています。なお、Sグラインドはカスタム対応となっています。
実測値が設計値と若干異なる場合がありますのでご了承ください。
インチ・ミリ換算は、1インチ=約25.4mmです。