アイアンシャフトの『スチール』と『カーボン』の違いって何?
今回はアイアンのシャフトについてお話します。
アイアンセットのお問い合わせで、シャフトはスチールとカーボンはどっちがいいの?という質問をお受けします。
このスチールシャフトとカーボンシャフトの何が違うのか?
今回はその違いについてご説明します!
シャフトの「重さ」
スチールシャフトとカーボンシャフトの違いについての話の前に、基礎知識としてシャフトについて重要な重さと硬さについてご説明します!
ではまずは重さから。
ゴルファーでよくあるのが重たすぎるシャフトを使用している場合です。
重すぎると余計な力が入ってしまい力みの原因になってしまったり。ダフりや振りきれずに飛距離をロスしてしまう。振り切れないので右にプッシュやスライスが出てしまうなどいいことはあまりないです。
逆に軽すぎるシャフトだと手だけで振れてしまうのでいわゆる手打ちになってしまったり、振れすぎてトップやヒッカケなどのミスも出てきます。
自分はあまり力が無いからカーボンだろうと思い込んで購入してしまった初心者の方に多いように感じます。
スイングを固めていくうえで「少し重たいかな」と感じるくらいがちょうどいいように感じます。
シャフトの「硬さ」
硬さは重量と同じくらい大切な要素になり、スイングのタイミングに影響してきます。
しなりがあるとヘッドの重みが感じやすくなるのでタイミングがとりやすくなります。
硬すぎると切り返しでしならないので思ったより早くヘッドが返ってしまいタイミングがとりづらくなる上にヘッドが上手く加速できずに飛距離のロスにつながります。
逆にやわらかすぎるとインパクトの時にヘッドが思ったように返ってこない上に、インパクトの時にヘッドが暴れてしまうのでボールの高さや飛距離が安定しなくなります。
ただこれは個人的には、硬い方がタイミングがとりやすいなど、自分にスイングや好みに合った硬さを選ぶことが必要になります。
スチールとカーボンの違いって?
一般的なイメージではスチールシャフトは硬くて重たいのでハードヒッター向け。カーボンシャフトは軽くてやわらかいので非力な方向けという考え方が根づいていました。
それは昔の技術では重たいスチールシャフト、軽いカーボンシャフトしか選べなかったのでこういったイメージが付いたのだと思います。
しかし今は技術が向上し、軽いスチールシャフトと重たいカーボンシャフトも発売しているのでスイングタイプや好みに合わせて色々なシャフトのものをお選びいただけるようになってきました。
ただカーボンシャフトで重たくて硬いものを作ろうとすると、コストがかかるので高額になる。スチールで軽くしようとするともろくなるので良い素材を使用するようになるとやはり高額になります。
なので重たいシャフトが作りやすいシャフト=スチール。軽いシャフト=カーボンという図式はなかなか崩すことができないのが現状で、パワーヒッターはスチールシャフト。ヘッドスピードに自信が無い方はカーボンシャフトという考え方がこの先も続きそうです。
どちらにしてもシャフトはヘッドと同じくらい重要でスイングにあっていなければ目標方向に向かって飛ばすことが難しくなるので自分と相性のいいシャフトを選ぶことが必須になります!
まとめ
まとめてみると、
スチールシャフトは重量があり剛性が高い為、自分のスイングでボールをしっかりコントロールしたい方やスイングスピードが速めな方。
カーボンシャフトはしなりを使ってスイングを補助してくれるので、オートマチックにボールを打っていきたい方やスイングスピードがあまり早くない方。
におすすめということが言えます。
最近は本当にいろいろなメーカーからたくさんのシャフトが発売しているので自分にスイングに合ったシャフトを選ぶことがスコアを縮めるのにとても大切になります!